パーキンソン病が克服できる『アメステップ』

パーキンソン病が克服できる『アメステップ』

アメステップは、パーキンソン病の患者のための階段状の歩行ガイドです。200年以上たった今でも、 原因が解明されていないパーキンソン病の患者には共通する悩みがあります。
それはパーキンソン病の特徴の一つであるすくみ足です。すくみ足が原因で転ぶ事が多くなります。あざが増え、家族の支えなしではトイレに行けず、歩く事が嫌になるそうです。そんなパーキンソン病を患う方達に、「一人でトイレや玄関に行ける喜びを体験してほしい」と開発されたのがアメステップです。

患者と同じ気持ちで開発されたアメステップ

「階段は恋人です」と、アメステップの開発者の杉村さんは言います。杉村さんも同じくパーキンソン病え悩んできた一人です。ＤＮＡやたんぱく質の分析に使われる、電気泳動装置の開発、製造や販売を手掛ける、日本エイドー株式会社の会長の杉村さんは、会長職を務める中パーキンソン病と診断されました。
杉村さんもすくみ足に悩んでいた患者の一人です。ふと眼に留まった階段を登ってみたところ、スタスタと足が動いたので、これまで多くの日本エイドーの製品を手掛けているメーカーに、製造を依頼し、アメステップが完成しました。

歩けるようになる魔法の階段

パーキンソン病患者のための階段状歩行ガイドアメステップは、「再び、一人でトイレや玄関に行ける喜びを味わってほしい」という杉村さんの強い思により開発されました。階段状歩行ガイドアメステップは、硬質プラスチック製で、角が丸くなっておりひんやりせず、力強くて丈夫です。衛生面を考えて洗うこともできます。
滑り止めも付いており、水にぬれていても安心です。「歩行ガイドとしてはもちろん、パーキンソン病のリハビリにも活用してほしい」と杉村さんは言います。
「ベッドから玄関先までこれまで10分程度かかっていた歩行が、アメステップの上ではスタスタと歩けるようになった」という体験があるからです。